日経平均株価急落、一時1600円を超える下落で1071円安の21610円

個人投資家の追証発生見切り売りと押し目買い好機

2月6日、大引けの日経平均株価は1071円84銭安の2万1610円24銭、TOPIXは80.33ポイント安の1743.41ポイントで終了。東証一部の出来高は31億5571万株、売買代金は5兆6483億円、値上がり銘柄数35、値下がり銘柄数2027、変わらずは3、日経平均株価は一時1600円超まで下落して今年最大の下落幅、全体の99％が値下がり全面安。

米国金利上昇により、債券投資リターンが発生することから株式よりも価格変動リスクの低い債券買い、株売りが進み2月5日のニューヨーク株式市場では金利上昇→株安、ダウ平均は一時1600ドル近い下落となり史上最大の下げ幅を記録。終値でもダウ1175ドル安の2万4345ドル、ナスダックは273ポイント安の6967ポイントと大幅安。

日本株は米国株安を受けて売り先行から全面安、午前半ばから円高も加わり下げ幅が加速した。一時は1604円安の2万1078円71銭まで下落したが、後場後半は日銀によるETF買い観測から下げ幅を縮小して1071円84銭安の21610円24銭で取引を終えた。連日の大幅安で2日（金曜日）は211円安、5日（月曜日）は592円安、6日（火曜日）は1071円安と、3営業日で1874円下落した。

短期間で日経平均株価急落したことで、市場では個人投資家の追証発生による損切りが多く出た模様。一般的にはセリング・クライマックスとなり明日は反発を期待したいところだが、東京市場では米国株が先に反発するのを期待する格好となった。

東証一部市場の値上がり率ランキング上位には、ＥＴＦばかりが並び個別銘柄ではアトラ(6028)、シグマクシス(6088)、北野建設(1866)、バローホールディングス(9956)、マルハニチロ(1333)、文化シャッター(5930)、日本冶金工(5480)など限られたごく一部の銘柄しかランクインしなかった。売買代金ランキングはベア型ＥＴＦの日経ダブルインバース(1357)が値上がりしただけで、30傑中29銘柄が値下がりだった。

全面安の中でジャスダック市場に上場するニチダイ(6467)がストップ高まで買われた。杉村倉庫(9307)を仕掛けた投資家筋がニチダイを仕掛けているとの思惑から急ピッチな株価上昇となっているが、日経平均株価が1000円を超える値下がりという地合いで個別株としては非常に強い値動きだった。

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