半導体株から銀行株へシフト
12月1日、大引けの日経平均株価は94円07銭高の2万2819円03銭、TOPIXは4.45ポイント高の1796.53ポイントで終了。東証一部の出来高は16億2710万株、売買代金は3兆179億円、値上がり銘柄数1002、値下がり銘柄数940、変わらず97、トレードワークス上場上場3日目に初値13600円をつけた。
米国株式市場が史上最高値を更新するが、半導体株には警戒感が残りディスコ(6146)、東京エレクトロン(8035)、SCREEN(7735)、SUMCO(3436)には売り需要が継続した。一方で三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が年初来高値を更新、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、、みずほフィナンシャルグループ(8411)などメガバンク、銀行株に買いが継続した。
国内大手証券の著名ストラテジストは「半導体株急落から銀行株へシフト」を推奨しているレポートが株式市場関係者の間で話題となった。ジャスダック市場へ新規上場のトレードワークス(3997)は、11月29日の上場初日と上場2日目も買い気配のまま初値がつかず、上場3日目の12月1日に初値をつけた。
トレードワークス初値上場3日目につける
トレードワークス初値は公開価格2200円に対して6.18倍の1万3600円と超強い初値形成となった。初値形成後は売り買い交錯したが、初値比1090円高の14690円とこの日の高値で取引を終えた。2017年のIPOで公開価格と初値の乖離パフォーマンスはトレードワークスが1番となった。
東証一部の値上がり率ランキング1位は、テレビ東京「ガイアの夜明け」で放映される期待感からジーンズメイト(7448)が2日連続ストップ高、パソナグループ(2168)、オルトプラス(3672)、愛眼(9854)、T&Gニーズ(4331)と続き、海外企業買収交渉を打ち切ったと発表した日本ペイントHD(4612)は株価急反発して値上がり9位、物流値上げ効果が注目されている運送会社で、トナミホールディングス(9070)が値上がり11位となった。
値下がりランキングでは、株式分割と配当修正を発表した日本ライフライン(7575)が下落率2位、新株発行の需給面を警戒された売りに株価大幅安、値下がり率4位の荒川化学工業(4968)は富士工場で爆発、火災となっており業績への懸念から株価急落となった。値下がり17位のオープンハウス(3288)は銀行系大手証券がレーティング格下げが発表され売り材料視された。