巣ごもり消費関連銘柄からリベンジ消費関連銘柄の注目度が高まっている

巣ごもり関連銘柄に特需発生

新型コロナウイルス感染拡大から緊急事態宣言発令、テレワーク、在宅勤務が定着化、外食自粛から家庭内での食事が増え、人々はマスクをつけるのが一般常識になった。

自宅で過ごす時間が増えたことにより、快適な環境を整えようと収納家具など求めニトリの売れ行きが上がった。

DIYを始める人がホームセンターで買い物をし、マスク、消毒液、ハンドソープをドラッグストアーや100円ショップで買い求め、任天堂Nintendo Switchやソニープレイステーションなど家庭用ゲームも売れた。

U-NEXT、Net Flix 、Amazon Prime、huluなど動画配信サイトの会員数が急増したのも、家庭でいつでも映画、ドラマ、アニメなど視聴する人が増えたのもコロナ特需と言える。

ケーズホールディングス(8282)家電量販店
DCMホールディングス(3050)ホームセンター
セリア(2782)100円ショップ
コスモス薬品(3349)ドラッグストアー
ニトリホールディングス(9843)家具屋

※株価は2021年3月12日終値

2020年に1月頃から新型コロナウイルス感染拡大から特需発生となり「マスク売り切れ」が目立った、3月以降はドラッグストアー開店前からマスクを求める客が長蛇の列で並ぶ様子が報じられた。

さらに中国産マスクが1箱3000円など異常な高値で売るアメ横の商店がテレビニュースになったりする異常事態になった。次第に日本国内企業も生産体制を整えマスク生産量と供給量が増強されてマスク不足は収まった。

同時に消毒液、ハンドソープが飛ぶように売れた。ドアノブなど手の振れる箇所の消毒や、室内消毒、手の消毒意識が高まりスーパーマーケット、飲食店の入り口にも消毒液が設置が一気に定着化した。

こうしたこともあり、企業業績が悪化する中でドラッグストアー売上高増、巣ごもり需要からネット通販需要も増えてECサイト企業の売上増、宅配便取扱高が急増、トラック陸運企業では配達員、運転手不足となった。

セリア投資評価を新規「ＢＵＹ」１００円ショップ業界第２位を評価

100円ショップのセリア株価上昇、コスモス薬品株価上昇は2020年初から連動して上昇したことがわかる。テレワーク導入企業数が増えたことにより、家庭内の便利商品を買い求める動きで100円ショップ需要が増えた。

ただし2020年9月以降、秋～冬の季節になるとセリア株価は調整下落するが、ドラッグストアーのコスモス薬品株価下落は緩やかで2021年に業績見通しから株価は再び上昇して「100円ショップ株価と薬局ドラッグストアー株価の動きが違う」ことが鮮明になった。

セリア株価とコスモス薬品株価の値動きから、株式市場では巣ごもり商品関連銘柄の業績がピークを過ぎていると判断されている様子。むしろ出遅れて緊急事態宣言による外出規制で我慢してきた分野に消費が向かっている。

ライブ、コンサート、映画、イベントなど、外出して楽しむ趣味趣向が大きく制限されてきた。現在は音楽コンサートがライブストリーミング配信になったり、無観客講演になったり今後の興業の形を模索する展開。

日経平均株価が約30年ぶりに3万円台回復するなど、個人資産効果も今まで抑制されてきた分野への消費意欲が高まる要因になるとみられている。

新型コロナウイルスワクチン普及による経済活動の正常化が始まり「リベンジ消費関連銘柄」は、さらなる株価上昇が見込まれるだろうとSMBC日興証券ウィークリーレポートで解説されている。

※株価は2021年3月12日終値