2017年初は大型株よりも中小型株が好パフォーマンス
今年のIPO件数は上場基準の厳格化、年前半の株式市況低迷で少なかった。11月から大型株中心の物色相場になっていたが、そろそろ循環物色で中小型株にシフトする兆しもあるという。その理由として、東芝(6502)の大商いで急落、東芝への貸付債務から銀行株の上値が重たくなったことなど、さらに循環物色で出遅れ銘柄を物色するタイミングともいえる。
2017年期待の銘柄~高配当利回り銘柄
証券ジャパンが2017年、新興市場注目銘柄を4社採りあげてレポートで紹介している。東証一部市場からは高配当利回り銘柄2社、日産自動車(7201)と黒田電気(7517)を紹介している。黒田電気は村上ファンド元代表の村上世彰氏が大量株式取得して注目された企業で、村上氏が強制調査を受けて所有株が村上氏個人から関連企業へ玉移動している。
2017年期待の銘柄~主力銘柄
主力銘柄からは信越化学(4063)、オリエンタルランド(4661)、富士通(6702)、アルプス電気(6770)を紹介している。
信越化学は半導体シリコンウェハ、塩ビ樹脂で世界トップ企業。スマホ向け、車載向け、インフラ投資向けと伸びている。日本経済新聞元旦の「経営者が選ぶ有望株2位」に選ばれた。オリエンタルランドは東京ディズニーランド、東京ディズニーシーを運営、2017年5月に「ニモ&フレンズ・シーライダー」がOPENする、2020年には「美女と野獣」エリアが予定されている。
富士通はICTサービス、サーバーで国内トップ、ビッグデータ、AI(人工知能)、Iotソリューションなどテーマ性に絡んでいるほか、不採算部門の譲渡、構造改革が進んでいる企業。アルプス電気は電子部品大手メーカーで、車載向けが好調、スマートフォン向けは中国で好調持続、円高で一層の業績アップが期待される。
参考新規口座開設で最大20,000円キャッシュバック!【外為ジャパン】
2017年期待の銘柄~新興市場銘柄
農業総合研究所(3541)
全国の農産物生産者から野菜、フルーツを集荷してスーパーマーケットなどで委託販売システムが主力。主な取引先に、ヤオコー、いなげや、イズミヤと安定取引先を持つ。生産者の顔が見える野菜として人気ブームになっている。
チエル(3933)
タブレット、電子黒板などデジタル教材を手掛け、国も能動的学習推進が追い風。教育現場のICT化や、ベトナムでは語学教育システムが国家プロジェクトのひとつとして採用されている。
エボラブルアジア(6191)
オンライントラベルエージェンシー(OTA)業界で国内航空券取扱トップ、特色としてOTAでLCC4社、スカイマークを扱うのは唯一、エボラブルアジアだけで、インバウンド特需向けに民泊サイトを開設。ベトナムではITオフショア開発も手掛けている。
ストライク(6196)
公認会計士、金融機関出身者を集めM&A仲介、助言、コンサルティング。実績と豊富な経験者を抱え、M&Aマッチングサイト「SMART」を展開している。