東京エレクトロン株価急落、決算材料出尽くし
東京エレクトロンが大幅安、値下がり幅が1000円を超えて15750円まで売り込まれる場面があった。好決算期待で材料出尽くしとなった様子、任天堂(7974)も同様で大幅反落となって値嵩株が売られている。
前日のニューヨーク株式市場でハイテク株が急落してナスダック総合指数が下落した事や、東京エレクトロン決算が前年同期比2.5倍の大幅増益となったものの過去4半期比で11%減となったことで目先の利益確定売りのきっかけとなった。
強気見通しドイツ証券
ドイツ証券は東京エレクトロン決算実績を売上高2363億円(前年同期比9%減)、営業利益547億円(11%減)となったが、コンセンサス518億円を上回って着地。投資評価「BUY」を強調、「まだ利益確定するには早すぎる」というレポートをリリースした。
アナリストは通期見通しが据え置かれたがSPE市場の拡大は続き、NANDは30%へ上昇修正、3D NANDが最も大きく成長しておりDRAMも拡大。セグメント別でポジティブな影響があることが確認されたことが強調されたと説明している。
割安感無いと野村證券
一方で野村證券レポートでは東京エレクトロンレーティング「ニュートラル」継続、株価に大きな割安感が無いとしながらも目標株価を13797円から17494円へ大幅に引き上げている。営業利益が2.5倍の547億円、半導体設備投資は空前の活況を受けて大幅増収増益を評価。
2017年の半導体前工程市場の見通しは、前年比10%以上の増加を見込み、NANDフラッシュ向けが好調。3D NAND向けが需要急増しておりエッチング装置は深刻な品不足状態、業界トップ企業が値上げに踏み切っていると分析している。
東京エレクトロン株価チャート引用:マーケットスピード