GPIF保有株、時価総額上位5社
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2017年7月7日に、2016年度(平成28年度)運用実績を公表した。日本株は2207銘柄保有、個別では東芝(6502)、シャープ(6753)、タカタ(7312)株を売却、日本郵政(6178)を買い増ししたことがわかった。
公表したのは2017年3月末時点でのGPIF保有株、基本ポートフォリオは債券・株式で運用するが、日本株に関しては2016年3月期で債務超過となり、東証一部市場から東証二部市場へ降格したシャープ株、有価証券報告書提出期限延期、巨額特損の発生で上場廃止懸念が生じた東芝株、民事再生法を申請して事実上倒産したタカタ株の保有株比率が減少した。
一方で、日本郵政株は保有比率が増加した、GPIFが投資先企業としてトップ上位は、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループ、NTT、ホンダ、三井住友フィナンシャルグループが上位5社。
前回の開示情報より、ソニー、ソフトバンク、ファナックなど、保有株が増加していることも市場関係者の間で注目されている。