北朝鮮リスク、東レ子会社不正データ書き換え
11月28日、大引けの日経平均株価は9円75銭安の2万2486円24銭、TOPIXは4.66ポイント安の1772.07ポイントで終了。東証一部の出来高は14億8218万株、売買代金は2兆6174億円、値上がり銘柄数736、値下がり銘柄数1212、変わらずは82、新規上場3銘柄のうちクックビズ(6558)が初値をつけた。
参考テレ朝NEWS 終値は9円安 中国市場落着き投資家心理が改善
IPOクックビズ、幸和製作所、ポエック
新規上場が3銘柄、クックビズ(6558)が午後に公開価格2250円に対して2.3倍になる5280円で初値をつけた。クックビズ初値予想コンセンサスを大幅に上回る強い形成から値幅制限一杯まで買われ上場初日はストップ高となった。
ジャスダック市場へ新規上場のポエック(9264)と幸和製作所(7807)は、朝方から終日買い気配のまま、公開価格の2.3倍が値幅制限の上限で初値つかずで終了した。ポエック公開価格750円に対して最終気配値は1725円、幸和製作所公開価格3520円に対して最終気配値は8100円で取引成立せず初値は持越しとなった。
北朝鮮ミサイル発射兆候があると報じられ、金融市場は株・為替に北朝鮮リスクを意識させた。ドル円レートは1ドル=111円台前半で推移、日経平均株価は下落して始まった。防衛関連銘柄が動意付き、石川製作所(6208)、豊和工業(6203)、細谷火工(4274)、技研興業(9764)などが値上がりした。
東レ(3402)が午前10時半に記者会見をすると流れ、同社の子会社が製品データを不正に書き換えて出荷してたことが公表された。投資家は相次ぐ上場企業の不祥事に懸念を示し、東レ株価急落となった。
東証一部市場の値上がり率ランキング上位は、TAC(4319)、ショーケースTV(3909)、豊和工業、ケーユーHD(9856)、ニホンフラッシュ(7820)、LITALICO(6187)など、値下がり率ランキング上位は沢井製薬(4555)、ブレインパッド(3655)、KHネオケム(4189)、愛眼(9854)、東レ、トクヤマ(4043)など、売買代金上位の任天堂(7974)、東京エレクトロン(8035)、SUMCO(3436)などに利益確定の売りで下落が目立った。