スシロー初値予想は公開価格3600円を意識
回転寿司スシロー運営会社スシローグローバルホールディングスが東証一部へ上場する、あきんどスシローは2003年~2009年まで東証に上場していた、MBO(経営陣参加の買収)により上場廃止となった経緯がある。投資ファンドと非上場化させて8年ぶりに再上場する。投資家の間では「スシロー初値予想」に関心が高いようだが、全国展開で店舗数が400を超え、韓国にも8店舗出店しているだけに知名度と注目度が高いが株価も高いとは限らない。
幹事証券は野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を中心に今回はIPO引受にUBS証券、メリルリンチ証券も名を連ねている。売出し760億円を超える売出し額は東証一部市場に直接上場でも大型で資金吸収力が大きい。海外投資家にセールするのに外資系証券の協力も得た格好、初値形成上場後の株価も新興市場のように軽い値動きは難しいだろう。
スシロー初値予想コンセンサスは公開価格3600円を割り込む可能性を含みながら、注目されて公開価格を上回っても上場初日の終値は初値を下回ると想定される。売出し公開価格を決定する際に仮条件3600円~3900円で需要を確認した結果、仮条件の最低額3600円で公開価格が決定している。最終的には個人投資家からの需要があったようだが、スシローグローバルHD初値に影響を及ぼす材料だ。
セカンダリー投資は中長期を目的でないと時間のロスを受けてしまう可能性、利用者が多いことでLINE上場が話題となったが、それまで日本企業かと思ってたのに「LINEは韓国資本企業」と驚く人が多かった。NY株式市場と東京株式市場に同時上場するIPOとして、LINE初値予想が話題になったが結果的には初値が天井になり、再び株価が回復するのに時間が掛かった。オンラインゲーム「アラド戦記」で有名なネクソン(3659)は韓国資本で特定株主70%、日本以外の株主90%、浮動株はたったの0.3%しかない、こんなに流動性のないなら上場する意味は、日本で株式公開して資金集めと思われても仕方ない。韓国女子プロゴルファーが日本のトーナメントで賞金稼ぎをしているようなものだ。
スシロー業績は2017年9月期の売上高は1596億円、税引き前利益84億7000万円の予想となっている。回転寿司業界は厳しい価格競争と他店との差別化で大手企業も苦戦している。「100円均一 かっぱ寿司」を運営するカッパクリエイト(7421)は巨額な赤字でコロワイドの傘下に入った、「くら寿司」を展開、くらコーポレーション(2695)は海外はアメリカ、台湾にも出店。ITメニューなど斬新アイデアでサイドメニューも回転寿司の常識を変えるような奇抜な経営が順調に業績を伸ばしている。四季報には「連続最高益、増配期待」とコメント記載されている。
スシロー公開価格3600円
スシロー初値予想は公開価格3600円を意識
+10%=3960円
+5%=3780円
-4.3%=3446円
-5%=3420円
マクロミル(3978)再上場初値は公開価格を4.3%下回った。
公開価格1950円 初値1867円
スシローグローバルホールディングス新規上場企業情報
企業名 | スシローグローバルホールディングス(3563) |
市場 | 東証一部 |
事業内容 | スシロー」ブランドでの回転すし全国チェーン展開 |
上場予定日 | 3月30日 |
公募・売出し | 19,123,100 |
OA | 2,011,600 |
仮条件決定日 | 3月13日 |
ブックビルディング期間 | 3月14日-3月17日 |
公開価格決定日 | 3月21日 |
申し込み期間 | 3月22日-3月27日 |
払込日 | 3月29日 |
幹事証券 | 野村證券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、UBS証券、SMBC日興証券、大和証券、みずほ証券、メリルリンチ日本証券、岩井コスモ証券、マネックス証券、SBI証券、丸三証券、松井証券、SMBCフレンド証券、東海東京証券 |
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